2017年12月31日日曜日

職場が移転して会社を辞めた。これって自己都合?

会社の場所が移転して、通勤距離がすごく遠くなったので、会社を辞めた。そんなこともあります。この場合の離職理由は「自己都合」になります。

でも、パート勤務の主婦で家族をおいて単身赴任なんてわけにいかないし、まして引っ越しも無理だったし。

でもなんだか納得いかないなあ。

職場が移転して会社を辞めた。これって己都合?


失業保険のもらい方 イメージ
出典:ぱくたそ

【知っとこう!】自己都合にも種類がある、会社が移転した、バスの時間が変わったのは私のせいじゃない!


会社が移転して、家から遠くなった。通うのが大変になったので離職した。離職票が届いたら「自己都合」退職になっていた。なんだか納得いかない。

自己都合にも類があります


自己都合にも、いくつか理由があります。
移転で通勤が困難になった、こんな場合は「正当な理由による自己都合」という離職理由になる可能性があります。
「本当はやめたくなかったのに辞めざるを得なくなった、でも会社都合とも言えないから自己都合です。」という状態の離職ですね。

これを特定理由離職者といいます。

例えば30日を超える病気治療、妊娠、出産育児、夫の転勤による離職など、自己都合で辞めた場合にも、条件に当てはまるならば、自己都合の3か月の給付制限にならずに支給が開始されることがあります。
  • 妊娠、出産、育児等による離職
  • 事業所の移転により通勤困難になった
  • 結婚に伴う住所変更

などが自己都合から特定理由求職者になります。
特定理由求職者も、支給される日数は、一般求職者と同じになります。

正当な理由による自己都合だと業保険はどうなるの?


正当な理由による自己都合の条件に当てはまる場合は、自己都合退職の「3か月間の給付制限」がなくなります。したがってすぐに雇用保険の支給が始まります。もし、事業所の移転によって仕事を辞めることになった場合は、雇用保険の申し込みにハローワークに行ったときに、移転による退職であることを話してください。


どのくらいの離だと正当な自己都合の対象になるの?


会社の所在地の交通事情などによって基準が違うことがありますので、ハローワークで相談してみてください。

例えば、通勤時間が片道2時間以上かかるようになった、事業所の場所が30km以上離れた所に移転した、などという場合は、対象になる可能性があります。

移転した会社の距離などによっては、失業保険の支給日数が増える場合がありますので、ハローワークで話してみてください。


通勤方法がなくなった!社に行けない!?


会社の移転以外にも、通勤のために使っていた、鉄道やバスが廃止になった、運行時間が変わったという理由で離職した場合も、正当な自己都合となって3か月の給付制限なしに失業保険の支給が始まる場合があります。

この場合も、会社のせいでもないし、あなたのせいでもないですから、単純な自己都合とはならないわけです。

【知っとこう!】会社の移転、通勤のための公共交通機関の廃止は、運行時間の変更の場合は、正当な自己都合になって、給付制限なしに支給が始まる可能性があります。もちろんパート勤務の場合も同じです。





※失業保険は正確には、「雇用保険の失業給付」となりますが、
一般的に「失業保険」と呼ばれますので、
「失業保険」と表記させていただいています。

【加筆】2018.07
 

会社を辞める前にやっておきたいこと

会社を辞めたい、転職を考えている、そんなときには、転職の準備をしてみるのも良いかもしれません。
失業保険をもらうための準備もしておきましょう。

長時間の残業が続いた、パワハラ・セクハラなどの理由で事業所を辞めた場合、失業保険をもらえる日数が長くなる可能性があります。そのための証拠を残すことも忘れずにしておきましょう。


会社を辞めるにやっておきたいこと

失業保険のもらい方 イメージ
出典:ぱくたそ

【知っとこう!】会社を辞めるまえの準備をしておこう!


もしまだ、会社に勤めているのなら、やっておいてほしいことがいくつかあります。


タイムカードや給料明細の録を残しておく


もし、今の会社で残業が多い、休みが取れない、急に賃金が下がってしまった、などの事実があれば、失業保険をもらう時に、支給される日数が伸びる可能性があります。

それを証明するための客観的事実があると、きちんと第三者に証明することができますので、タイムカードのコピー(もしくは働いた時間をメモするとか)、給与明細などをちゃんと残しておくようにしましょう。6か月分以上残しておくことをおすすめします。

ハローワークにってみる。


ハローワークで求人を見るのは、検索機と呼ばれる機械(パソコン)を使います。これはハローワークに求職の登録をしなくても出来ます。

ハローワークに行ったら、受付で「仕事探しのため機械を見たい。」と言えば使えるようしてくれます。

どんな仕事があるのか、賃金がどんなになるのか、今より給与が上がりそうか下がりそうか、自分の考えている職種の求人は多いのか少ないのかなどを機械を見て、チェックしておきましょう。

ハローワークの登録は在職中でもできるので、登録しておくことをおすすめします。

ハローワークンターネットサービスを見てみる


ハローワークの求人はインターネットサービスで見ることもできます。
どんな求人があるのか見てみると参考になります。
ハローワークインターネットサービス、で検索して、サイトのアドレス(ドメイン)が
https://www.hellowork.go.jp/
となっているのが、ハローワークの求人サイトです。このサイトは、お仕事探し以外に、事業所向けのの情報などもあります。
画面左側少し下の、虫眼鏡のイラストのある仕事の検索、というところから検索画面に入ってください。


クレジットカードなどをっておく。


もし、会社を辞めてしまったりした場合には、何年かクレジットカードがつくれない場合があります。仕事についている年数が数年以上ないと審査が通らない場合があるのです。

もし、今クレジットカードを持っていないようなら、会社を辞める前にクレジットカードを作っておくと良いでしょう。急に必要なものができた時もクレジットカードがあれば対応できます。

楽天カードなどのクレジットを作っておくとポイントもたまるので、少しでも倹約できますのでおすすめです。

 ☆★楽天カード新規入会キャンペーン★☆
「年会費無料!新規入会でもれなく楽天スーパーポイントがもらえる」


【知っとこう!】会社を辞めたくなったら、タイムカードなどの客観的な証拠を残すようにしましょう。

事前にハローワークでどんな求人があるか見ておきましょう。

クレジットカードの作成や、ローンの必要な買い物は会社を辞める前に計画的に考えておきましょう。



***こちらのページもおすすめ***


ハローワークでできる求職活動

失業保険、もらえる日数は?私は何日分?




※失業保険は正確には、「雇用保険の失業給付」となりますが、一般的に「失業保険」と呼ばれますので、「失業保険」と表記させていただいています。


【加筆】2018.07


copyrght(C)2017,tomosige kusunose   


2017年12月30日土曜日

60歳以上64歳未満のもらえる失業保険の額はちょっと安くなる

60歳定年、それ以降は年度ごとの契約社員そんな会社もたくさんありますね。

60歳を超えて離職した時にもらえる失業保険の基本手当の日額、28日ごとの認定日にもらえる金額を知っておきましょう。



60歳以上65歳未満のもらえる失業保険の額は60歳未満よりもちょっと安くなる

失業保険のもらい方 イメージ
出典:ぱくたそ
【知っとこう!】60歳から65歳未満の失業保険の基本手当の日額

60脚から65歳未満で離職した方の失業保険の基本手当の日額は、それ以外の年代と計算方法がちょっと違ってきます。

具体的な金額は以下の通り

失業保険の具体的な金額(基本手当の日額と失業保険で毎月もらえる額)


年齢が60歳以上65歳未満の場合の失業保険の基本手当の日額を表記
毎月もらえる額(認定日は28日毎のため基本手当の日額の28日分になります。)

毎月もらっている給与 → 基本手当の日額 → 毎月もらえる失業保険の額   
70,000円 →   1,866円 → 52,248円
80,000円 →   2,132円 →   59,696円
90,000円 →   2,400円 →   67,200円
100,000円 → 2,666円 →   74,648円
110,000円 → 2,932円 →   82,096円
120,000円 → 3,200円 →   89,600円
130,000円 → 3,466円 →   97,048円
140,000円 → 3,732円 → 104,496円
150,000円 → 3,982円 → 111,496円
毎月もらっている給与 → 基本手当の日額 → 毎月もらえる失業保険の額 
160,000円 → 4,143円 → 116,004円
170,000円 → 4,292円 → 120,176円
180,000円 → 4,427円 → 123,956円
190,000円 → 4,550円 → 127,400円
200,000円 → 4,659円 → 130,452円
210,000円 → 4,718円 → 132,104円
220,000円 → 4,734円 → 132,552円
230,000円 → 4,751円 → 133,028円
240,000円 → 4,768円 → 133,504円
250,000円 → 4,784円 →133,952円
毎月もらっている給与 → 基本手当の日額 → 毎月もらえる失業保険の額
260,000円 → 4,801円 →134,428円
270,000円 → 4,818円 →134,904円
280,000円 → 4,784円 →133,952円
290,000円 → 4,851円 →135,828円
300,000円 →   4,868円 →136,304円
310,000円 →   4,884円 →136,752円
320,000円 →   4,901円 →137,228円
330,000円 →   4,950円 →138,600円
340,000円 →   5,099円 →142,772円
350,000円 →   5,249円 →149,972円
毎月もらっている給与 → 基本手当の日額 → 毎月もらえる失業保険の額
360,000円 →   5,400円 →151,200円
370,000円 →   5,549円 →155,372円
380,000円 →   5,699円 →159,572円
390,000円 →   5,850円 →163,800円
400,000円 →   5,999円 →167,972円
毎月もらっている給与 → 基本手当の日額 → 毎月もらえる失業保険の額
410,000円 →   6,149円 →172,172円
420,000円 →   6,300円 →176,400円
430,000円 →   6,449円 →180,572円
440,000円 →   6,599円 →184,772円
450,000円 →   6,750円 →189,000円
毎月もらっている給与 → 基本手当の日額 → 毎月もらえる失業保険の額
460,000円 →   9,899円 →193,172円
470,000円 →   7,042円 →197,176円
470,000円以上一律
7,042円 →197,176円   


※年齢が60歳以上65歳未満の場合の失業保険の基本手当の日額を表記

基本手当の賃金日額を知っておきましょう

毎月もらえる金額は、認定日のたび(28日ごと)にもらえる失業保険の金額になります。高い賃金ほど圧縮されてしまいますので、生活設計の目安として覚えておきましょう。

参考 具体的な基本手当の額の計算方法


基本手当の日額は以下の方法で計算します。

離職時からさかのぼって6か月の賃金を足したもの ÷ 180 = 賃金日額(小数点以下切り捨て)
賃金日額が4,940円未満の場合
賃金日額 × 0.8 = 基本手当の日額(小数点以下切り捨て)
賃金日額が4940円以上10,920円未満の場合
(ー7 ×(賃金日額の二乗)+130260 )÷ 119600
0.05 × 賃金日額 + 4368
のいずれか低い額

賃金日額が10920円を超えた場合 
賃金日額 × 0.45 = 基本手当の日額(小数点以下切り捨て)
上限は、賃金日額が15650円以上で、基本手当の日額は一律7,042円

上記の計算式で計算たものが、基本手当の日額になっています。

※60歳以下の場合の基本手当の日額は上記の表と違ってきます。今回は表記していませんので注意してください。



基本手当の日額を増やす方法(辞める前の方のみ可能)


失業保険の基本手当の日額は、離職する前の6か月間の賞与を除く賃金の総額を足し合わせることで決まりますので、少しでも多くもらうためには、やめる前の6か月間の賃金を少しでも増やしておくことです。覚えておきましょう。

【知っとこう!】失業保険の具体的な金額(毎月もらえる額)


自分のもらえる失業保険の額を大体知っておきましょう。賃金が高くなると基本手当の日額はもらっていた給料の半分以下になってしまいますので、生活を考えるときに注意が必要です。働いていた時よりも失業保険の額は下がってしまいますので生活のことをしっかり計画しておきましょう。

****(2019.1.20追記)*******
厚生労働省の「毎月勤労統計」で不適切な調査が行われていた問題で、雇用保険の過少給付などが問題になっています。

平成16年以降、雇用保険の失業給付(通常失業保険と呼ばれます)等を受けられた方は、追加で給付を受けられる可能性がありますので、もし、手元に失業保険等の書類が残っているならば、保管しておきましょう。
***以下、厚生労働省ホームページより抜粋****

1 追加給付の対象となる可能性がある方
(1)雇用保険関係
 ・「基本手当」、「再就職手当」、「高年齢雇用継続給付」、「育児休業給付」などの雇用保険給付を
  平成16年8月以降に受給された方
 ・ 雇用保険と同様又は類似の計算により給付額を決めている「政府職員失業者退職手当」
  (国家公務員退職手当法)、「就職促進手当」(労働施策総合推進法)
(2)労災保険関係
 ・ 「傷病(補償)年金」、「障害(補償)年金」、「遺族(補償)年金」、「休業(補償)給付」などの
  労災保険給付や特別支給金等を平成16年7月以降に受給された方

(3)船員保険関係
 ・ 船員保険制度の「障害年金」、「遺族年金」などの船員保険給付を平成16年8月以降に受給された方
(4)事業主向け助成金
 ・ 「雇用調整助成金」の支給決定の対象となった休業等期間の初日が平成16年8月から平成23年7月の間
  であったか、平成26年8月以降であった事業主  等
:::::::::::::::::

平成31年1月11日(金)以降、以下のご相談窓口を設けます。
 
★雇用保険追加給付問い合わせ専用ダイヤル   0120-952-807
  (※事業主向け助成金の問い合わせも含む。)

★労災保険追加給付問い合わせ専用ダイヤル   0120-952-824

 ★船員保険追加給付問い合わせ専用ダイヤル 0120-843-547 又は 0120-830-008

受付時間  平日8:30~20:00
               土日祝8:30~17:15

※追加給付問い合わせ専用ダイヤルは午前中混み合い、比較的午後がつながりやすい状況です。
※全国どこからでも通話料無料でお電話いただけます。
※ご相談の期限は、当面、設けません。
 
***ここまで、厚生労働省ホームページより抜粋****

問い合わせのある方は、上記の電話番号に連絡してみましょう。
厚生労働省の「毎月勤労統計」で不適切な調査が行われていた問題で、雇用保険の給付額も今後変わると思いますが、今のところ、金額が公表されていませんので、以前のままの金額で表記してあります。参考としてください。

今後金額の修正等があった場合は、この金額を修正してお知らせします。

****(2019.1.20追記ここまで)*******
おすすめ記事
離職時が60歳未満の基本手当の日額はこちらから


こんな記事もおすすめ

失業保険、もらえる日数は?私は何日分?

会社を辞める前に考えておこう 節約生活


※失業保険は正確には、「雇用保険の失業給付」となりますが、一般的に「失業保険」と呼ばれますので、「失業保険」と表記させていただいています。

[2018・9修正]

【知っとこう!】失業保険のもらい方(サイトマップ)  copyrght(C)2017,tomosige kusunose


64歳限定!?年金と失業保険を併せてもらう方法

失業保険と年金は、併給ができません。もし、65歳未満で辞めた場合は、年金か失業保険のいずれかを選ぶことになります。


64歳限定!?年金と失業保険をせてもらう方法

失業保険のもらい方 イメージ
出典:ぱくたそ

【知っとこう!】失業保険と年金を併せて支給してもらえる
方法があります。


年金と失業保険は一緒にらえないの?


65歳以上で離職すると高齢一時金になる。だったら、65歳までにやめて失業保険の手続きをしたい・・・

ところが65歳までに辞めて、失業保険の手続きをしようとすると、年金との併給ができませんので、年金か失業保険かどちらか高い方を選んで、支給を受けることになります。

通常は失業保険が高いことが多いようですが、失業保険の申し込み前に、基本手当の日額を計算してもらって、年金と比較すると良いでしょう。

年金と失業保険を併せてもらいたい場合はうすればいいの?


もし、年金と失業保険を併せてもらいたい場合は、どうすればよいでしょう?方法があります。


64歳で辞めて、65歳の誕生日を過ぎてからハローワークに行って失業保険の手続きをした場合には、2018年時点では、年金と失業保険が併せて支給されるようになっています。

もしどうしても失業保険と年金をあわせてもらいたい方は覚えておくと良いでしょう。


年金と失業保険をもらいたい!64歳で辞めるときに意するべきこと


ただし、現在は、65歳定年までは希望する社員を雇っておかなければならない法律がありますので、65歳で定年退職、または、60歳定年後、年毎の契約などで65歳をすぎてから、会社を辞めることが多くなっています。

したがって、64歳で辞めるときには、定年や、契約期間満了ということになりにくく、「自己都合で退職」になることが多いです。自己都合で退職した場合は、ハローワークに申し込んで支給が始まるまでに3か月以上かかりますので、そのことを知っておいてください。

年金と失業保険をもらいたい!めるタイミングも注意!


会社を辞めた時と、65歳の誕生日が離れすぎていると、65歳の誕生日過ぎて失業保険を申し込んで、3か月の給付制限を待って、としていると、失業保険をもらう期間が足りなくなる可能性があります。

失業保険の支給は、20年以上勤めた方で、150日分(約5か月)。
失業保険の支給は、会社を辞めてから1年間
失業保険を申し込んで、3か月待って5か月分、ということは、辞めた時から誕生日まで4か月以内でないと全額支給する前に雇用保険の期間が終わってしまうことになります。

辞めてから、手続きするまでの手続きは1~2か月程度になるようにすれば良いでしょう。

【知っとこう!】
64歳で会社をやめて、65歳の誕生日を過ぎてから、ハローワークに手続きに行くと、年金と失業保険が併せてもらえます。



※失業保険は正確には、「雇用保険の失業給付」となりますが、一般的に「失業保険」と呼ばれますので、「失業保険」と表記させていただいています。



【加筆】2018.08


2017年12月29日金曜日

認定日?失業保険をもらっている間にハローワークですること


失業保険、ハローワークに行って手続きもした。説明会に行って、失業保険の認定日までに2回以上の求職活動をすること、などと言われたけれど、一体どんな風に「求職活動」をしたらよいのかわかりづらい。


どんなことをすればよいのでしょう。

認定日?失業保険をもらっている間にローワークですること


失業保険のもらい方 イメージ
出典:ぱくたそ


【知っとこう!】失業保険をもらっているときは、どんなことをすればいいの?


失業保険の申し込みをして、失業保険の説明会に参加した後に、ハローワークですることは、

指定された認定日にハローワークに行くこと求職活動のためにハローワークに行くこと


の2つになります。


失業保険の定日とは

失業保険の認定日とは、「前回の認定日からの求職活動や働いた日などを報告してもらう日」になります。

要するに精算する日ということですね。

認定日の前日までの分の求職活動や、仕事をしたか、しなかったかを「失業保険認定申告書」に記入して報告することになります。この結果を見て、働いた分などの計算をして、決定した失業保険が1週間後くらいまでに振り込みされます。

認定日の日の求職活動は、認定日の活動に入らないので注意!



認定日に報告、精算してもらうのは、「認定日の前日までの活動」を申告することになります。

ですから、認定日当日の活動は、失業申告書に書きません。

でも、安心ください。認定日に行って、窓口相談や、検索機を見るなどの求職活動をした場合は、その活動は、次回の認定日に申告することができます。

この時、注意してほしいのは、認定日に認定を受けた、というのは求職活動となりません!あくまで、検索機を見たり、窓口相談をしたなどの求職活動が必要です。

せっかくハローワークまで行ったのだから、認定日の認定以外の活動もしておきましょう。



【知っとこう!】失業保険のもらい方 イメージ
出典:厚生労働省

失業保険に認定日をれていた!どうしたらいいの!


ハローワークで指定された認定日に行かなかった場合は、その認定日の前日までの分の計算ができないので、前の認定日~行けなかった認定日の前日までの日数×基本手当の日額分の失業保険は支払われません。

そのままにしておくと、次の認定日にもらえる金額も減ってしまいます。

必ず早めにハローワークに行って手続きをしてください。
手続きをした日から次の認定日の前日までの日数×基本手当の日額が、次の認定日に支払われることになるので、早めに行って手続きをしましょう。

次の認定日までにも2回以上の求職活動が必要になりますので、忘れないように。

失業保険の求職動とは


求職活動とは、ハローワークに行って、検索機を使って仕事を探して、相談する日になります。

でも、検索機を使ってみて、もし相談したいような求人がなかった場合は、無理に相談しないでもよいこともあるようです。相談することもないのに、「相談していってください」と言われても困りますよね。

もし、検索機を使い終わった後に、「相談していかれますか?」と聞かれて、特に相談する事がなければ、「今日は特にありません。」と答えれば良いのです。それでも求職活動を証明する判を押してくれるはずです。

ハローワークでもらった、雇用保険被保険者証(写真を貼った紙)を忘れず見せるようにしてください。この紙に求職活動したことを記入してくれます。

認定日に行ったときに、この求職活動をしておけば1回の求職活動になり、次の認定日の前日までにあと1回求職活動をすればよいことになります。

【知っとこう!】失業保険のもらい方 イメージ
出典:厚生労働省


求職活動とえられるもの


ハローワークでやっているセミナーなどに参加しても求職活動となる場合があります。また、ハローワークの紹介以外で面接に行った場合なども1回にカウントされますので、覚えておきましょう。

求職活動とえられないもの


ハローワークインターネットサービスを自宅やスマホで見た場合は求職活動にカウントされません。

【知っとこう!】求職活動と認定日に認定に行くことを忘れないようにしましょう。



***関連ページ***



※失業保険は正確には、「雇用保険の失業給付」となりますが、一般的に「失業保険」と呼ばれますので、「失業保険」と表記させていただいています。




【加筆】2018.11
しっとこう 失業保険 で検索してね




 copyrght(C)2017,tomosige kusunose


2017年12月25日月曜日

再就職したのにすぐ辞めたらどうなる?失業保険

再就職が決まって、失業保険の終了手続きもして、次の会社に入社したのに、いざ入ってみると入社前の話とはいろいろ条件が違いすぎている。

これってブラック?

やばいと思って退職した。これって失業保険はどうなるの?

再就職したのにすぐめたらどうなる?

失業保険のもらい方 イメージ
出典:ぱくたそ

【知っとこう!】再就職してもし辞めても1年以内ならまた失業保険がもらえることがあります。


失業保険をもらっていて、再就職したのに再就職先の会社の仕事が合わなかった・・・意外と多くあることなんです。

会社に入る前の話と、実際入った時との話が違う。

前の会社とやり方があまりにも違いすぎてついてゆけない。


失業保険の再就職手続きも終わってしまったし・・・どうしよう。

大丈夫、失業保険は再開できる可能性があります。

失業保険の期間は、失業保険の手続きをしたときの離職日の翌日から1年間なので3月31日に辞めた人は、翌年の3月31日まで雇用保険の期間になっています。

失業保険はまたもらえるの?体的にはどうなる?

例えば3月31日で退職して、
4月15日に失業保険の手続きをして2回失業保険の支払いを受けた。
6月1日に次の会社に再就職した。
8月31日で次の会社を辞めてしまった
という場合

失業保険が90日分で、すでに支払いを受けたのが40日分だったとしたら、失業保険の再開手続きをしたら、あと50日分残っているわけで(90日-40日)その分の失業保険を受け取ることができます。

ただし、翌年の3月30日までが雇用保険の期間になりますので、それまでに失業保険の再開手続きをして、失業保険を再開すれば、3月30日までは、また失業保険を支払ってもらえるということになります。

上記の例ならば、9月に手続きすれば問題なく残りの分をもらえることになります。

再就職手当をらっていた場合はどうなる?


再就職手当は、失業保険をもらっていて、次の仕事が決まった場合、「正社員で就職」などの一定の条件を満たした場合にもらえる手当です。

再就職手当で支払われるのは、

基本手当の日額×残日数×60%か70%

ですので、残りの40%か30%に相当する日数分が支払われず残っていることになります。

失業保険の再開手続きをとれば、残った分の日数が支給されます。

※再就職手当は、次の仕事が決まって申請して支払われるのが1か月程度かかりますので、次の仕事をすぐにやめて再就職手当が支払われていない場合は、再就職手当を取り消すことができる場合もあります。



いずれにしても、再離職した場合はハローワークに失業保険の再開の手続きをしに行きましょう。


【知っとこう!】再就職してもし辞めても1年以内ならまた失業保険がもらえることがあります。ハローワークに行って手続きをしましょう。


こちらもおすすめ





※失業保険は正確には、「雇用保険の失業給付」となりますが、一般的に「失業
保険」と呼ばれますので、「失業保険」と表記させていただいています。

【加筆】2018.07

2017年12月24日日曜日

妊娠・出産で会社をやめたら失業保険はどうなる?受給期間の延長手続

妊娠出産のために会社を辞めた場合は、やっぱり自己都合になるの?
でも、働けなくなるから生活がきびしくなるし、家族も一人増えるし、何とかしてほしいな・・・

妊娠・出産と失業保険の関係はどうなっているの?
どんなふうに失業保険をもらうようにしたらいいの?



妊娠・出産で会社をやめたら失業保険はどうなる?・・・給期間の延長手続

妊娠出産の手続き・写真
出典:ぱくたそ


【知っとこう!】妊娠・出産で会社を辞めたら受給期間の延長手続きをしておこう


妊娠・出産は己都合?




妊娠・出産のために会社を辞めた場合は、本来は自己都合退職であると考えられます。

自己都合退職の場合は、3か月の給付制限がつきますので、失業保険の支給開始が、すぐには始まりません。

ところが、妊娠・出産の退職の場合は、手続きをすると、この3か月間待つ必要がなくなります。これを特定理由離職者と言います。特定理由離職者になると、雇用保険の受付をしてからの3か月の給付制限がなくなります。

まあ、特定理由離職者などという単語は別に覚えなくても大丈夫です(笑)


妊娠して会社を辞めたら続きをしましょう


具体的には、妊娠して会社を辞めて、離職票が届いたら、ハローワークに雇用保険の受給期間の延長手続きに行きましょう。

持参するものは

  • 離職票
  • 母子手帳
  • 本人を証明できる免許証等
  • マイナンバーカードかマイナンバー通知書


延長手続きは、本人以外でも大丈夫ですが、代理人の場合は委任状が必要になります。

これで、延長手続きはOKです。出産して働ける状態になったら、雇用保険の受給期間の延長手続きの解除に行きます。


延長解除したあとの職活動


延長期間の解除に行った日に、失業保険の手続きをします。失業保険の手続きをした日が雇用保険の受付となります。

本来ならば、失業保険の受付をしたのちに3か月間の給付制限期間が必要になるのですが、延長手続きをして、その延長した期間が3か月を超えている場合(通常は妊娠・出産で3か月は越えると思います)は、給付制限期間がなくなります。

なお、給付日数は、一般の給付日数と同じになりますので、雇用保険をかけていた期間が10年未満の方は、90日分の支給、10年以上の方は、120日となります。

パートでも大丈夫、事探しを始めましょう


妊娠・出産して、子育てが始まると、フルタイムで働くことが難しい場合も多いと思います。

ハローワークでの仕事探しは、パート就労希望でも大丈夫。

フルタイムでなくてもかまいません。ただしパート就労を希望する場合は、週20時間以上の仕事でないと雇用保険はかかりませんので、注意してください。

1日4時間×週5日=20時間/週
1日5時間×週4日=20時間/週
1日6時間×週4日=24時間/週
1日8時間×週3日=24時間/週

日数、時間の組み合わせでいろいろな働き方ができますので、あなたなりの働き方のパターンで仕事探しをするとよいでしょう。

子供の送りの迎えの時間などを考えてあなたなりの働き方のパターンを計画するようにしましょう。

パート就労は、子供が大きくなってから、フルタイムで就労するためにキャリアを切らさない準備期間と考えることもできます。

子供のことを考えながら事探しをする方法


働いている間の子供の面倒を誰が見てくれるのか、保育園の入園希望なのか、あなたの考え方をハローワークの窓口で伝えておくとそのことに配慮しながら仕事を探してくれます。

また、子供が小さいときには、子供の急な病気などの場合に誰か面倒を見てくれる人がいるのか、施設があるかなどを事前に調べておくと仕事探しもスムーズにいくはずです。


少し長めのスパンでえてみましょう


妊娠・出産後にフルタイムで働くのが難しい場合も多いと思います。

子供が小学生になったあたりから、フルタイムの仕事を探すことを考えても良いかもしれません。
また、子供の行事への参加を考えると、土日祝の休みなど、今までになかった希望も出てくると思います。

資格をとることも考えてみると良いですね。


(参考)受給期間の延長手続き受給期間の延長手続き 病気、けが、妊娠出産育児等の理由により引き続き30日以上働くことができなくなったときはその働くことのできなくなった日数だけ受給期間を延長することはできます。 ただし延長できる期間は最長で3年間になっています。所定給付日数330日及び360日の形の延長できる時間はそれぞれ最大限3年+30日及び3年+60日となります。(引用厚生労働省HP)



こちらのページもおすすめ



失業保険の期間中にアルバイトはいけないの?


パートで働いても有給休暇はつくの? 働き方について知っとこう!


会社を辞める前に考えておこう 節約生活


【知っとこう!】失業保険のもらい方



※失業保険は正確には、「雇用保険の失業給付」となりますが、一般的に「失業
保険」と呼ばれますので、「失業保険」と表記させていただいています。

【加筆】2018.07

 

2017年12月22日金曜日

12か月働いたのに失業保険をもらえないことがあるの?


1年契約で働いた場合などで、1年働いたのに、失業保険をもらえないことがあります。1年間働いて失業保険の権利が出来たと思ったら、その権利がない?前回失業保険をもらって、1年で離職した方は注意が必要です。

12か月働いたのに、失業保険がもらえないことがある?

失業保険のもらい方 イメージ
出典:ぱくたそ

【知っとこう!】失業保険は過去2年間の間に12ヶ月以上、月に11日以上働いた場合に失業保険をもらえる権利が発生します。(会社の倒産や、会社理由の解雇などの場合は6か月の場合もあります)
ところが12ヶ月働いても12ヶ月働いてないことになることがあるのです。

1年働いたのに1年働いてないってどういうこと?


例えば4月1日から翌年の3月31日まで1年間働いたとします。
この時、賃金の締め日が毎月20日というような場合は 4月1日から4月の20日までの計算で賃金が支給されます。

その次は4月の21日から5月の20日というように賃金の計算がされますね。
その次は5月の21日から6月の20日というように、賃金の計算をされて支給されます。

3月末に辞めた場合は、3月20日までの分の賃金と、3月21日から3月31日までの賃金の2回分が払われることになります。

ところが失業保険を受け付ける際には、離職日からさかのぼって1か月ごとに失業保険の権利となる12か月を数えてゆくのです。

具体的に1年で何か月働いたか見てみましょう。


 4月1日~3月31日まで働いた、賃金締め日は20日
辞めた月から順番にさかのぼって数えてゆきます。

  3月21日~  3月31日・・・× 
(働いた期間が1か月ないのでカウントされない)
  2月21日~  3月20日・・・ 1か月
  1月21日~  2月20日・・・ 2か月
12月21日~  1月20日・・・ 3か月
11月21日~12月20日・・・ 4か月
10月21日~11月20日・・・ 5か月
  9月21日~10月20日・・・ 6か月
  8月21日~  9月20日・・・ 7か月
  7月21日~  8月20日・・・ 8か月
  6月21日~  7月20日・・・ 9か月
  5月21日~  6月20日・・・ 10か月
  4月21日~  5月20日・・・ 11か月
  4月1日~    4月20日・・・×
(働いた期間が1か月ないのでカウントされない)

このように、1年間ちゃんと働いて、失業保険の手続きに行っても、賃金の締め日の関係

「これだけでは12か月以上働いた」

という条件を満たさないことになり、失業保険の受付をしてもらえません。




被保険者期間とは、雇用保険の被保険者であった期間のうち、離職日から1か月ごとに区切っていた期間に賃金支払いの基礎となった日数が11日以上ある月を1か月として計算します。
引用 厚生労働省ホームページ (下線は筆者による)

【知っとこう!】1年だけ働いた場合は、失業保険がもらえないことがあります。要注意!


1年契約で働いた場合などは、締め日の関係などでそれだけでは失業保険をもらう権利ができないことがあります。


じゃあ、働いた1年は無駄になってしまうの?


ただし離職日からさかのぼって2年以内に、他の事業所で働いていた、などの場合は合算できますので、離職票などは大事に保管しておきましょう。離職票がない場合も、ハローワークで調べてもらうことができます。


もし、今回はもらえなくても、離職してから1年以内に他の事業所で働き始めたら、働いた月数として合算できますのでなくなってしまうわけではありません。離職票などは大事に保管しておきましょう。




こんな記事もおすすめ


会社を辞める前に考えておこう 節約生活



*ブログ読んでいただいてありがとうございます*

※失業保険は正確には、「雇用保険の失業給付」となりますが、一般的に「失業保険」と呼ばれますので、「失業保険」と表記させていただいています。

【追記】2019.2


「しっとこう 失業保険」 で検索してね 


 copyrght(C)2017,tomosige kusunose